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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

野宿者支援と「ため」の復活 

●20代 高田馬場の寄せ場で仕事にあぶれて帰れないことがあった。その日ぐらしで、財布に10円玉数枚しかなかったから鷺ノ宮のアパートまでの切符が買えない。迷わずM君に電話したら金貸してくれるというので品川まで歩いていった。心底ありがたいと感じた。

●20代 祖師谷での共同生活パートナーと口論になり家出して、日雇い鳶職の先輩Sさんの借家で正月を迎えた。彼は自慢げに1通の年賀状を見せてくれたが、差出人は呑み屋のおかみ(つまり義理状)だった。彼も一人ぼっちなのだなあと身につまされた。

●30代 Cさんの池袋のアパートで暮らしていた。線路の向こうのKさんのマンションにも泊まったりしていた。でもオレはそれぞれ真面目に付合い、社会運動していた。Aさんとの件でCさんから三行半をつきつけられて困っていると、友人の紹介でBハウスに転がり込んだご利益が今につながっている。立川生協再建計画に参画したり、ジュンコと出会って結婚できたのもこれが縁だった。

●30代 新幹線で京都から東京に向かう途中のトイレの中で、背中に激痛が走り耐えられない状態になり三里塚行きを中止して祖師谷の姉宅に転がり込み、3日間寝たきりだった。姉が母のように世話してくれてありがたかった。

●40代から60代 3人の子どもらの友達が我が家を駆け込み寺にしていた。例えば、Kくん、Rくん、何も問題はないのだが居心地の良いたまり場を求めてくる光太や野花の友達など。特に社会貢献などという感覚ではなくて、さりげなく来るものは拒まず、家と家とを隔てる敷居を下げることが少しはための復活につながればと思う。

●立川市議会議員の大澤事務所で野宿者支援をしている。ぼくの分担は毎週水曜日7:50までに事務所の鍵を開けて、『BIG ISSUE』を販売員に希望冊数だけ渡し、1冊当たり140円を受け取って記録する。雑誌は新宿の事務所からまとめて届くので販売員は取りに行く交通費を節約できる。今の日本の都会に新しい「ため」いっぱいの人間関係をつくるにはどうすれば良いかについて考えている。

●なぜ野宿に追い込まれるのだろうか。普通は倒産などで失職し、収入も蓄えも無くなり住みかを追われて、頼るべき親子親戚友人知人がまったくいないという状態がヤバイのだが、さらに突っ込んで考えると、駅公園路上等で人が寝ていても、何も手を差し伸べなかった「新自由主義」「市場原理主義」「自己責任論」にのっかった政治の責任は重い。民主党政権でこの問題をどうするか期待注目!

●全てを政治、行政、大企業の責任にするのではなくて、個人でもできる支援は今すぐやってみようと思う。小さな努力でもたくさん集めれば大きな力にできる。問題解決待ったなし!こうしている間にも野宿に追い込まれる人が増えていく。26日月曜日はBIGISSUE本部の人とセカンドリーグ支援室、㈱ゼネラルプレスの有志が「夜回り」に出ます。ってなことを考えていたら大沢さんから電話で「明日から販売者が2人増えます。」とでんわ。いつまでのボランテイアか? 答えはいまのところ無期限だな。紀平さん「人として生きていくことの性(さが)」でしょうか。

☆☆☆朝、新潟新発田市の株式会社ナカショクの社長 中尾さんからメールが、「農業やりたいひとがいたらうちで引き受けますよ。」とのこと!これぞまさに渡りに船、さっそくBIG ISSUE東京事務所に電話したら、あたってくださるとのこと。『のんびる』編集室もすぐに動き出してくれた。信頼とたすけあいを世に広げよう。


㈱ジーピーエスからはBIG ISSUE読者に産直品プレゼント支援、その他にもパルシステムは1頁の産直広告支援、夜回り支援、代表 佐野氏と湯浅氏(反貧困ネットワーク)の『のんびる』公開インタビューなどを実施しています。あきらめない・あわてない・切れないでしぶとく続けようと思っています。
by issei_tachikawa | 2009-10-20 19:54 | さんきゅうハウス活動 | Comments(0)