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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

同士は1人か?村上春樹評価について

同士は1人か?村上春樹評価について_c0219972_20241556.jpgマスコミが大騒ぎすればするほど彼の本買って読む気になれない。でもやはり気になることは気になる。このうるさい世間で哲学的唯我独尊的境地など作りえない。これがIT社会の実態なのだ。無人島の一人暮らし、ソローみたいな生活、これもなんか違うなーと言う感じ。

時間つぶしで立ち読みしてみる。14ページまで読んだが、あきれるくらいつまらない。

1つ、これは小説とはいえない。作文または念仏(に悪いかもしれないがここでは使わせて頂きます)ていどか。
1つ、読者を架空の世界に引きづりこんでいく力、テンション(緊張関係)の説明が弱い。というより筋道の論理的な説明が魅力的でない。
1つ、作者がこの物語をどうしても書かなくてはならない必然性はなにか?商売、事業、編集者からせっつかれてというような説明しかでてこない。
1つ、匂い、肌触り、食味、音、風景描写などが感じられない。ようするに5感に訴えてくる部分が見つからないのだ。『泥の河』(宮本輝)や『グッドバイ』(浅田次郎)と比べてほしい。

要するにつまらないのだ。昔のヒット作はどうなのか?『1Q84』も似たような感想だった。『ノルウエーの森』とか『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』は読んでいないのだが、おそらく似たようなものだろうと思う。

と思っていたやさき、昨日ワイナマユのベニートがまったく同感という感想をよせてくれたので、結構うれしかった。今のところ同士は一人?となかばあきらめ状態だったが、「インターネットでおもしろいのがあったよ。」とじゅんこがいうので読んでみたら、なるほど若い人のようですが、結論は僕と同じ感想の人だった。世間は広いな、友達は見つけるもんだ。こっちから挨拶することだね。つねにこちら側からなんだと自分に言い聞かす。
◎画像は、知る人ぞしるハンカチの木、「国立の一橋大学どおりに面したお宅に咲いていました。」じゅんこさんから配信されました。
◎「100万部突破!」の解釈はさまざまです。「なーーんだそれ位の支持かいな」とみるのか「これは読まなくっちゃー」とするのか、どちらをとるかは自由です。昨日確認した限りでは、セカンドリーグ運営委員会の主要メンバーは、誰も『色彩のない多崎つくると彼の巡礼の年』を読んでいない、どころか感心すらない。これはいいねっ!
by issei_tachikawa | 2013-05-09 12:16 | エッセイNOW | Comments(0)