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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

もしも宮沢賢治さんが今生きていたら

もしも宮沢賢治さんが今生きていたら_c0219972_19471092.jpg没後80周年ですから117歳か、木村次郎衛門さんを超えてギネストップだな。老体に鞭打って、故郷の農民達や弱い人たちを応援にいくかもしれない。急性肺炎だからしかたがないといえばそうなのですが、あまりにも短い人生なのに、おどろくほどの貴重な対抗文化を残してくれました。

ぼくは彼と同じくゆるべじ(勝手に連帯)なので、動物性のたんぱく質は余り食べませんし、人間だけの幸せがなんぼのものかという根源的な疑問をかかえながら日々過ごしています。

彼の農法は当時自然農という言葉は使われていませんでしたが、むしろそれに近づいていくべき運命にあったのではないかと思います。「井戸に落ちたサソリ」「よたか」などに形態転換(メタモルフォーゼ)した彼自身が語ります。「全ての民衆の幸せが訪れないと、自分の幸せもこないのです。」と。これをあえて前向きに解釈すると、「個人の幸せを求めることは、全民衆の幸せを実現するステップなのです。」といってもいいかな・・

ロジャー・パルバース〈注1)がジャパン・タイムズで賢治論を展開しています。3回読みました。翻訳して希望者に配ろうかなとも思いましたが、中断しています。考えれば考えるほど、賢治についてうわべしか知らない自分に気がついてたじろぎます。それもそうだ、イッセーが賢治に注目したのは結婚する前後ですから40台です。ナイーブな感受性が枯渇しそうな・・・やばいときです。おれはいまもやばい。

以降も賢治の作品を読み込んで対話を深めるような作業はしていません。でも情報はいろいろ入ります。太田和さんらの「演劇集団くすのき」の3人芝居からもたくさん学びました。ちぇネズミ、なめとこ山の熊、注文の多い料理店、ゆきわたり、風の又三郎などなど。

ますむらひろしさんの『銀河鉄道の夜』はとてもありがたかった。自分の夢の世界も何ぼか豊かに輝いてくれるような気がしました。長い文章はなかなかつきあいづらいですが、アニメならついていきやすい。

もうすぐに大飯原発が定期点検に入り、再び稼動原発がゼロになりますが、半永久的に冷やし続けないといけないというのが原発の宿命です。賢治は絶対に認めないでしょう。「地中深く眠っていた石を取り出して使ってはいけない。」とホピ族の長老みたいにつぶやいたでしょう。そして、早期解決を図ることなく、経済界の損得事情に引きづられて世界を地獄に向かわせている政治家たちにも警告を発したでしょう。

〔注1〕ロジャー・パルバースは、オーストらりや生まれの北米人。大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」(坂本龍一、ビートたけしを使った)の助監督だったんだね。知らなかった。
ストロング イン ザ レイン
ストロング イン ザ ワインド
ストロング イン ザ サマー ヒート & スノウ
ヒー イズ ヘルシイ &ロバスト フリー フローム デザイアー
・・・中略・・・
エブリワン コールズ ヒム 「ブロックヘッド」(でくのぼう!)
ノーワン シングズ ヒズ プレイズイズ
オア テイクス キム ツー ハート
ザッツ ザ カインド オブ パーソン アイ ウオント ツー ビー(そういうひとにわたしはなりたい)

◎賢治は、玄米をたくさん炊いて網に入れて井戸の中に吊るして保存していたらしい。冷えると酵素は壊滅だなー。長岡式の酵素玄米を勧めてあげたかった。
by issei_tachikawa | 2013-09-14 19:11 | エッセイNOW | Comments(0)