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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

デトロイトでおどろいて(odoroite in detroit)

デトロイトは北米ミシガン州東部にある都市、標高は最高で204m、カナダとの国境に接している。人口は1950年代の180万人がピークで、今は約90万人、世帯数33万、家族数21万、中心部と郊外に分かれている。中心部は黒人80%の他、イスパニック、アジアン、メヒコなどが多いが、郊外人口の90%は白人だという。
失業率が50%だと、ヒエー!犯罪も多い。やられる危険度は全米でもトップクラス。1960年代は、ベトナム反戦運動、公民権運動からめてブラックパンサー(武装蜂起⇒政治革命路線の黒豹党)も活躍した都市でした。それでも、フォードの生産開始から1990年代のGM進出以降つい最近までは自動車産業の拠点だったが、今は放置すれば廃墟の町。工場閉鎖、白人は郊外に逃亡、都市の店や住居は空き家になったままで庭には野草が生い茂りの風景。
しかしすごいなと思うのはここからです。
デトロイト全体を農業都市にしてしまおうという事業活動が活発になっているとのこと。いくつかの取り組みを紹介します。

①Mark Covigton(38歳、男性)
元は専属の環境コンサル、失業して他地域に住んでいたが2年前に母と一緒に戻り、ジョージア通りコミュニテイセンターを設立した。いくつかの廃墟の庭を畑に戻して、コーン、玉ねぎ、にんにく、じゃがいも、果物などを植えて、近所の人々も農作業に参加し、自由に収穫できる仕組みをつくった。空き家を利用して子供たちや近所の人が集まれるコミュニテイセンターをつくった。映画会などもやるという。マークさんいわく、「これが社会革命になるかどうかはわからないけど、自分は地域で求められていることをやっているという自信がある。」と。

②Rich Wieske(中年の男性)
市内に60以上のミツバチ農場をもち毎年蜂蜜1300kgをつくって販売している。NPO法人銀座ミツバチプロジェクト(『のんびる』2009年9月号12ページ)を思い出すね。

③William Myers(70歳、リタイアした自動車工場労働者)
やはり空き地で農場をしているが、フェンスは無い。ボランテイア&チャリテイ労働に頼っているが、収穫などに関する細かなルールは決めていない。目高舎農園(武蔵村山市で林夫妻を中心に300坪の自主耕作をしていた。市民農園と違うのは会費4000円払えばどこ耕すとかいつ何を収穫するかは自然次第という)を思い出した。2009年だけで900もの都市農場がオープンしたという。

④ちょっと毛色が違う大企業もデトロイト農業に参入している。Hants Farms(マイク・スコア社長)16.2ヘクタールもの農場を経営している。スコア社長いわく、「小さい経営よりも大規模化する方が、雇用を増やして、税金増収につながり、デトロイトを農業都市として再生させる道を拓ける。」と。市長の都市農業への関心も高くなっているようだ。この点に関してはもちろんNPOなどからの営利企業的やりかたえの批判もでているらしいが、スコア社長は「お互いの良い点を生かせばデトロイト再生に取り組めますよ。」と話している。

⑤NPO連合組織(a city-wide alliance of NPO)Shar Foundationも立ち上がっている。ここの訳がうまくできません。どなたか英語に詳しい方教えてください。英文は以下の通り。
「which aims to farm up to 809hectares in6-to12.14-hectare pods:like Hants Farms plans、these will be run as agricultural businesss」

●同様の取り組みは、クリーブランド、バッファロー、ニューヨーク、ロスアンジェルスでも始まっていて、25都市にまたがる組織(Taja Sevelle=デトロイトの歌手?元はプリンス プロテージってのはなんじゃろ?)も構想されているらしい。Cornucopia(NPO)で検索するともっと詳しい情報が入手できるかも。



暑中お見舞い申し上げます。イッセーよしむら
by issei_tachikawa | 2010-07-20 09:46 | さんきゅうハウス活動 | Comments(0)