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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

NPOの成功モデル・・・チャンプルーの会

NPOの成功モデル・・・チャンプルーの会_c0219972_12474217.jpg・正式名称は、NPO法人 高齢社会の食と職を考えるチャンプルーの会、愛称は、サラ。
今年で12年目に入りました。
・2009年度の事業高は約3000万円、会員数は70名超、活動エリアは、立川市と国分寺市の一部。けやき台団地の北側エルロード商店街(24店舗)の3つの閉鎖店舗を借りて3つの事業(レストラン、デイケア、ひろば)を運営しています。有償スタッフ、ボランテイア入れて約40名が係わっています。
・ぼくの係わりは、2007年度のモデル事業(食・農・福祉・子育てなどをCBとして継続する)で始まります。立川に定住したのが1986年ですから、21年目の出会い(!)ということです。週3回から4回、夕方だけ高齢者、障がい者などにお弁当配達しています。有償
・経営される側は本当にいろいろと苦労が耐えなかったと察しますが、外野(会員で、週3回弁当配達はしていますが)から見ていると行くたびに何かを感じたり、教えられたりします。とても新鮮な元気をもらえる場所だと思います。
・NPOにとっての成功を継続という言葉に置き換えるなら、その継続の源泉は何なのか?思いつくままに書いてみます。
【その1.人に始まり人に終わる】やっぱりこれだと思う。代表の紀平さんの他理事10名、運営委員6名(4名は理事兼任)は全員女性、男性はお弁当配達スタッフ4名、時々デイの移動サービス1名、かってはサラ農園で1名のみ。調理・デイ・ひろばのスタッフも全員女性です。やはり地域での女性パワーに圧倒されますね。ぼくも巻き込まれている感じですね。
【その2.地域力:地産地消費、地域ネットワーク、行政とのつながり】レストランの定食、サラ弁当などの野菜はNPOから自転車で5分位の清水農園から届く。有機野菜づくりでは熱意のあるベテラン農家との良い関係ができている。ケーキは近所の「くろねこ軒」(自宅製造)から来る。魚は、福生の魚屋さんに頼むと一緒に仕入れて帰路で置いてくれるので新鮮(築地から直送!)。親子食育講座では近所の酪農家中里さんを見学した。サラの通信、HP、出版物などは、アンテイ多摩(NPO法人)に業務委託している(人事的なつながりも親密で強い)立川市役所の産業文化部産業推進課の部長とも地域をつくるための協働連携(というよりもっと親密で人間的な温かい関係)ができている。社会福祉協議会の地域包括センターの担当者はまめに寄ってくれるし、逆も真なりでたすけあいの関係ができている。
【その3.事業的な気配り、地域のニーズを調べてそれに答えようとする誠実さ】サラのお弁当のお米の炊き方は4種類、お米の量とかおかず(肉か魚か、野菜たっぷりかなど)も個人対応、これからは高齢者とこどもが共生できるケアハウスを構想している。これも地域ニーズにこたえたいという切実な思いの具現(見える化)だと思う。「高齢者とは・・・」という常識や書物の知識にとらわれることなく、試食会を開いたり、ケアマネの現場情報を参考にしているところもすばらしい。
【その4.資金形成力】創業期   百万、閉鎖店舗再開への行政補助金、パルシステムのモデル事業委託金、その他の様々の団体からの資金を助成金・融資・出資・寄付などという形で申請し活用している。でも事業体としての自立は損なわれていない。つまり依存ではなくて活用なのである。
【その5.広報力】この点では、アンテイ多摩の存在が大きい。HPについては何年間かのブランク(未更新)があったが、2008年以降はしっかりと広報機能を果たすようになっている。サラ通信は25号になったが、活用方法はこれからの課題かもしれない。自分は、いつもバックに入れて広めてきたし、配達時に読みたいという人に渡したりしている。これと会員の拡大、お弁当を必要な人に届けて、家事代行・安否確認・ケアタウンなどの構想を実現することはこれからの楽しみになると思う。
詳細に関しては、『サラばあさんの覚めない夢』(2009年5月31日発行)を読んでくださいね。
by issei_tachikawa | 2010-08-14 10:21 | NPO,CB,SB論 | Comments(0)