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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

虎と干し柿(韓国の民話)

c0219972_14104694.jpg・先日「茶遊」で若葉町の語り部から聞いたお話です。
韓国のある山に大きな虎が住んでいました。しばらく獲物に会えない日が続いたので、おなかを空かせた虎はある晩、村に下りてきました。家の中から赤ちゃんの泣き声とお母さんらしい女性の声が聞こえます。
「いいかげんで泣き止みなさい!言うこと聞かないと熊がやってきて食べられてしまいますよ。」と言われても赤ちゃんは泣き止みません。虎はその様子を納屋で隠れて見ていました。
なき続ける赤ちゃんに困ってしまって女性はこういいました。
「いいかげんで泣き止みなさい!言うこと聞かないと狼が来ますよ。」と。それでも赤ちゃんは泣き止みません。その様子を見ながら虎は自分でもどうしたもんか考えていました。
本当に困ってしまって女性はこういいました。
「いいかげんで泣き止みなさい!言うこと聞かないとこんどは虎が来ますよ。」と。それでも赤ちゃんは泣き止みません。虎は少し自尊心を傷つけられた気がしました。
それからです、女性が何か持ってきてこういいながら赤ちゃんに見せながらこういいました。
「干し柿ですよ。」赤ちゃんの泣き声が止みました。
虎はビックリしました。「熊、狼、そしてこのオレ様でも怖がらない赤ん坊が黙るとは。干し柿ってやつはどんなに怖いやつなんだろう。」と思っていますと・・・
ドサ!と天井から何か落ちてきて虎の体にしがみついたので、虎はビックリ仰天表に走り出しました。それこそ恐ろしい干し柿に違いないと思い込んだ虎は猛烈なスピードで走り続けました。
天井から落ちてきたのは牛泥棒、暗闇の納屋で虎を牛と勘違いしたのです。牛泥棒は目の前に見えてきた木の枝にしがみついて難を逃れ、虎は虎で「干し柿」を振り落とせたと思ってホット一息つきました。めでたしめでたし。(お後がよろしいようで。韓国民話シリーズはあと2回書きます)
by issei_tachikawa | 2010-09-17 15:07 | 韓国、朝鮮民主主義人民共和国、中国等 | Comments(0)