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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

米都市にデモ拡大 反格差の渦価値観超え NY「震源地」ルポ

米都市にデモ拡大 反格差の渦価値観超え NY「震源地」ルポ_c0219972_13302944.jpg世界金融の中心地、米ニューヨークのウォール街に端を発した経済格差への抗議デモは10月6日、米政治の中心地である首都ワシントンにも飛び火した。1%の富裕層が富を独占する超大国のゆがみに、99%の民衆が突き付ける「ノー」の叫び。震源地のウォール街では、声を上げ始めた若者に呼応した背広姿のビジネスマン、白髪の老人、不法移民者らの姿も目立ち、多様な価値観が混じり合いながら、抗議の裾野が広がっていた。

 「9・11テロ」の現場となったグラウンド・ゼロに隣接し、デモの拠点となっているズコッティ公園。午後7時から、「ジェネラル・アセンブリー」と呼ばれる総会が開かれていた。

 「私は提起する。ここニューヨークでは、芸術家が表現する場が足りない」。人だかりの真ん中にいた男性がマイクなしで声を張り上げると、その発言を二重、三重に取り囲んだ群衆が口々に外側へ向けて伝えていく。

 「今日集めた650ドルを使って、ウォール街16 件でギャラリーをやりたい」。男性が続けると、両手を挙げ「賛成」の意思を示す群衆が多数を占め、提案は承認。総会は毎日、夕方から5時間かけ、さまざまな提案の賛否をこうした形で諮っていく。提案者は次々と入れ替わる。参加は自由だ。

 提案の主張と、それへの賛否、会場の反応。それらは即時にパソコン十数台を使い、交流サイト「フェイスブック」や「ツイッター」を使い全米や世界に発信される。こうして、デモの方針から次の行動予定ばかりでなく、「多国籍企業の功罪について」「社会の崩壊について」といった議題までが取り上げられ、オープンな議論が続く。

 責任者の一人、ブラッド・タイチバーグさん(39)は「これこそが民主主義だ。99%の人が社会を決める仕組みを模索している」と語る。

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 デモはカナダ・バンクーバーを拠点とする環境雑誌アドバスターズが「ウォール街16 件を占拠しよう」と呼び掛けたのがきっかけだ。9月17日に始まった当初は数百人程度だったが、フェイスブックなどのソーシャルメディアを通じて動きが広がり、全米の大都市に波及。6日にはワシントンでも数百人が集まった。

 オバマ大統領は同日、「米国民の不満の表れだ。だからこそ、改革は待ったなしだ」と強調。失業対策の目玉とする雇用創出法を早期に成立させるよう議会に求めた。

 不満の背景には、米国内での格差拡大がある。米民間団体の試算では、年収100万ドル(約7700万円)以上の超富裕層の世帯数は2010年で840万に上り、08年の670万から大幅に増加。一方、米国勢調査局によると、4人家族で年間所得が約2万2千ドル(約170万円)以下の貧困層は昨年、4618万人と過去最高に上った。食糧配給券の受給者は今年3月で4400万人と07年から7割増加した。

 オバマ政権は雇用創出法の財源確保のため、富裕層への増税を提案したが、野党・共和党が反対し、議会は手詰まり状態。一連のデモはオバマ氏への追い風にも見えるが、デモを覆うのはむしろ既存政治への失望だ。

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 「政治とウォール街は癒着している。1%の金持ちによる政治の支配を終わらせるべきだ」。ワシントンのデモに参加した元ジャーナリストのパムさん(68)は語る。

 ただ、独裁政権打倒という明確な目標があった中東の「アラブの春」に比べ、米国発の民衆デモに明確な目標があるわけではない。いつまで続き、何がゴールなのかはまだ見えない。

 デモ責任者の一人、タイチバーグさんによると、15日には日本を含む世界260都市で一斉デモが予定されている。

=2011/10/08付 西日本新聞朝刊より

10月8日(ジュッパチ)は昨日のこと、そして永遠なり。青春も永遠です。ベトナム戦争は間違っていたし、それを支えていたのはこの国(50年も続いた「民主主義」を装った「独裁」政権)=自民党、大企業優先、都市集中経済と政治的文化、製造業の発展重視の食農健康破壊社会でした。今まさに深く悔い改め反省して、根本から作り変えるべきときが来ているような気がします。11月20日、みどりの党結成です。やるなら今しかない!
by issei_tachikawa | 2011-10-08 03:58 | 国際政治(歴史、原理、批評) | Comments(0)