「督さんたち」の話を聞いて反省し認識に変化あり
2012年 11月 05日
2つめは種の話。ぼくは庭に青首大根や小松菜(野武士)、ゴーヤ、青ちそなどを植えて自家消費していますが、種がどこから来てるのか考えたことが無い!彼の報告によれば、市販の大根の種のほとんどがイタリアなど外国産なのでした。これからは、この事実も念頭において食料自給率や地産地消、TPPなどを語らなければ片手落ちやなーと感じました。参考文献として、野口勲『タネが危ない』(日本経済新聞出版社)が紹介されました。
3つめは、エネルギー「永続地帯」の話。日本の地域で76箇所しかない!そうです。脱原発社会を創るためには、もっと多くの個人や組織がエネルギーの消費者であると共にその生産者にもならなくてはいけない。何が有効か?何が無効か?とりあえず山梨県では小水力がお勧めだということ。「太陽光はだめですか?」という問いへの答えは、「かならずしもそうういうことではありませんよ。」というものでした。でもなー、都会ってやつはこのままだと永遠に「永続地帯」にはなれないのか?これは深刻な問題ですね。
4つめは「一人は万人のために万人は一人のために」の解釈です。かれは言います「みんなのために私は生きる(プラスのシェア)、その一人のためにみんなが寄り添うのです。(マイナスのシェア)」と。会場に向かって呼びかけました。「この会場内にも傷ついている人がかならずいるはずです。そういう人の痛みに寄り添わ無くては・・」と。そしてよく使われる安全安心については、「私の安全あなたの安心だけではなくて、彼らの安全彼らの安心にも心を寄せてください。」と訴えました。
最後にぼくは励まされました。「世の中、活動にはスペシャリストだけでなくゼネラリストが必要です。その人の評価は実に低い。」といいながら、オリンピックのメダリストを比較しながら説明されました。なんてわかりやすいたとえ話だろう。ナデシコジャパンといえば澤を知らない人は少ないでしょうが、陸上10種競技の覇者などは誰も知らない。でも暮らしは総合的に捕らえていかないと変える工夫も生まれづらいことは確かです。「暮らしかたの工夫」、賀川豊彦たちの文章にも繰り返し出てくる大切な言葉をいつも忘れずに、家庭や地域などで工夫のある営みを続けたいと思いました。