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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

さんきゅうハウスの「いま」と「これから」

さんきゅうハウスの「いま」と「これから」_c0219972_20334848.jpg・通信vol.6?がもうすぐ出ます。その記事の1つを内緒で知らせますね。

昨年末のシンポジウム報告です。手際よくまとまってます。誰が書いてくれたのかは秘密・・・フフフ
「---  さんきゅうハウス、第2回シンポジウム
     生活保護はだれのため -助け合い、分かち合い社会を目指してー
 昨年11月23日、立川市民会館で2回目のシンポジウムを開きました。生活保護費削減が話題になっていた状況下からか、多くの人が集まり、開会時刻にはほぼ会場がいっぱいになりました。 はじめに、スタッフ吉村の「多くの団体からの助成金、いろいろな方の支援金に支えられここまで来られた。」との感謝の言葉とともに「失敗してもよい、やり直しができる地域のつながりをつくろう。外で寝る人がいない社会をつくろう」との決意表明を兼ねたあいさつから会が始まりました。

「生活保護費の見直しが市民生活に」およぼすこと」稲田佳代さん(毎日新聞記者)の話
生活保護費の切り下げは、受給者だけでなく多くの影響をもたらす。まずは、最低賃金である。生活保護の基準額が切り下げられると、それとの「整合性に配慮」して決められている最低賃金を上げることが難しくなる。「生活資金貸し付け」制度を利用していた人達も、基準額が下がることにより、借りられなくなり、ヤミ金融に走らざるを得ない場合も生じる。「就学援助費」の基準額も切り下げられる。「子どもの貧困」である。更には、低所得者へ住民税が課税され、介護保険料や国民健康保険料の減免措置もなくなる。日本では、生活保護を利用できる水準で暮らす人のうち、実際に保護を利用している人は2割程度である。保護基準額の切り下げは、保護を受けずに「耐えている層」を直撃する。多くの人は自分には関係ないと思っているが、何らかのリスクはある。ひとりひとりが想像力をもつことが大事である。

児童養護施設等を経た青年たちが抱える問題 
高橋亜美さん(アフターケアー相談所「ゆずりは」所長の話
家庭で生活ができない、いわゆる社会的養護が必要な人達は4万人いる。その6割が虐待と言われているが、施設では100%虐待である。親を頼れない虐待のトラウマを抱えての一人暮らし、7割が中卒、高校中退の低学歴である。自立といっても、実際は服役、自殺、ホームレス、女性なら風俗などの性産業につく状態である。せめて、死んでほしくない。犯罪の加害者、被害者になってほしくない。「ゆずりは」はそんな思いを持った駆け込み寺として開所した。家賃の滞納、借金、暴力等は一緒に解決する。虐待を受け生活保護を受けられる場合でも、1人では難しいので一緒に申請して解決をはかる。「ゆずりは」に来る人の8割は女性である。実際はホームレスだが、性産業で働いているので潜在化している。今の生保はお金を渡すだけである。必要なのは継続した支援である。生保をもらっても生きる希望がなく、自殺をはかる人も多い。本人の存在確認、つまり自分が社会に役立っている、社会が自分を必要としているという意識が大事である。

二人の話の後、質疑応答がありました。ここでも、金だけ出して終わりという現在の生保の問題点が指摘され、何よりも継続した支援、マンパワーが必要だという認識が共有されました。

この後、「さんきゅうハウス」の大澤が、三多摩野宿者人権ネットワークから始めた今までの取り組みと、「貧困ビジネス」の寮に入れない人を受け入れ、アパートでの普通の生活を目指す「新さんきゅうハウス」への思いを報告しました。

利用者の方々の紹介のあと、終わりのあいさつでは、スタッフの島田が憲法12条でも「憲法が国民に保障する自由と権利は国民の不断の努力によって、保持しなければならない」と記されている。私達が目指す助け合い、分かち合いの社会は闘いとるものであると訴え、シンポジウムを終えました。」

◎2月24日(日)の午後には、新館のおひろめやります。これまでに寄付や活動でかかわってくださっている方には案内を差し上げます。またこれからの参加も大歓迎です。いっしょに「やり直しのできる社会」を創りましょう。面白きこともなき世を面白く なせばなるが合言葉かな(カバー)
by issei_tachikawa | 2013-01-18 20:11 | さんきゅうハウス活動 | Comments(0)