どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

何か新しいこと始める前の面白み(アンデスバンドの場合)

c0219972_22215089.jpg日本で最初のコンフント(小編成のバンド)は、ロス・コージャスらしい。作った人がそうおっしゃっているので、ぼくはそう信じている。別の誰かが「俺らが最初だ。」とおっしゃるのであればそれもまた面白い。

ロスコージャスのリーダーは福岡稔(敬称略します。以下同じ)なのか東出乙国なのか、あるいは誰なのかはぼくにはわからないし、今は触れない。

しかし、最初の発端は意外なとことにあったことは記録しておくほうが良いと思う。

都立北多摩高校体操部の集まりになぜか東出が呼ばれたのだ。彼は当時すでに大学生だったが、友達の友達つながりでやってきて、リコーダーでコンドルを吹き、福岡がウクレレで伴奏した。これはこれで面白い演奏だったらしい。

しかしそのあとで東出は福岡に1ポンのテープを聞かせた。「これがアンデスの音楽なんだよ。」といいながら。福岡はチャランゴの音色に惹かれたという。ケーナはべつにーと言う感じだったらしい。イッセーは、生まれてアンデス音楽のテープ聴いた時はまっさきにケーナに惹かれたのですが、ひとそれぞれ好みが違うのだなー。

さっそく福岡は東出の紹介で注文したのだが、ボリビアから届いたチャンランゴの荷を開けた時には、首をひねることばかりだったという。
10本全ての弦の太さが同じ!しかも2本ずつ5つの色がついている。本来はミの弦は4本、他はラ、ド、ソの弦であるはずなのだが、それはおもちゃだったのだ。でも彼はチャランゴから弦をはずしてウクレレの弦に張り替えて何とか東出の伴奏をしてみたという。これは涙ぐましい話ですよ。音楽学校などの生徒さんには味わうことが出来ない苦労ですが、そのハングリーさが彼の行き方を支えているのだと思います。

あとは奥さま、麻由美さん(41歳で他界)との別れを乗り越えてきた彼のエネルギーにもぼくは敬服するばかりです。ただし、個人の力だけではなくて、浜田滋郎(東京芸大教授)、エルネスト・カブール(ボリビアのチャランゴ奏者)など仲間からの励ましと、3歳で残された娘さんの存在が彼の命をささえていたような気がします。

つい数日前に白州町の教え子さんのお宅の階段から転がり落ちて生死の境目を行き来した人とは思えないエネルギーを彼の全身から吸収して帰ってきました。
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by issei_tachikawa | 2013-11-04 21:47 | バンド・演劇・大道芸活動 | Comments(0)