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by issei_tachikawa

雨ニモマケズ、風ニモマケズ、権力ニモ

c0219972_2284271.jpg国立のギャラリー・ビブリオで宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の絵本原画展があるというので寄って見ました。絵は山村浩二さん、英訳はアーサー・ビナードさん。ついでにビナードさんの詩の朗読会も聞いて若干のコミニケーションもできました。アトリエは満員で、畳の部屋にみんな正座したりあぐらかいたりして、ぎっしり詰め込まれた。

でも面白かったですよ。はらはらどきどきわくわくじゃんぷでした。

朗読が終ると彼から質問が。「この詩のへそ(作者が一番言いたいこと)はどの絵に表されているでしょうか」と。

僕は、「最初の翻訳が素敵ですね。主客をあえて転倒させている。ポール・パルバースでは賢治の詩に忠実な英訳になっていたような気がします。何事も最初が肝心なので、ここが『へそ』だと思います。」と答えました。
因みに、ポール訳は、strong in the rainで始まり、アーサー訳は、rain won’t stop meで始まります。

ある女性が「トンボが飛んでる絵(アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ)がへそだと思います。」と答えた。

ぼくは実は最後の「でくのぼうとよばれてもかまわない。」のところも『へそ』かナーと思っていた。

ビナードさんの答えは、写真のページでした。「一日ニ 玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ」の詩が載っています。へー!少し意外でした。

一日に玄米4合?そんなに食えるはず無いでしょという感想しか生まれなかった自分の感受性がまさに見直しの対象になりました。彼はなにゆえこのページを「へそ」にしたのか?彼も回答してくれましたが、絵本読みなおしながら自分でも考えてみようと思います。(肝腎なのはそれぞれ自前の答えですから)

最後に70歳中頃の男性が「昔はそのくらい食べてたんじゃないの。特に東北できつい仕事してる人なんかは
4合食べるのは夢だったかもしれない。」とおっしゃっていました。

そうだもう1つ面白い事実をしらされました。文部省はこの詩を教科書で使った際に、4合を3合になおしたそうです。配給の基準が2.5合だったそうな。意図的に改作したんだろうなー。いつの時代もお上は人心の安定を最優先し「事実」を隠蔽しようとする。

ビナードさんいわく、「賢治が今生きてたらTPP、原発、集団的自衛権、モンサントの「食」世界支配などなど徹底して反対したと思いますよ。」と。北米ミシガンにもこんなに素敵な人が生まれてたんだと言うことを詩ってうれしい1日でした。彼は今広島在住らしい。年は46歳、1989年から日本に来ている。みどりと仲間なのかなー。あれこれ考えていたら「そうか、みんな賢治なんだね。」という言葉が浮かんできました。

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by issei_tachikawa | 2013-11-05 21:50 | 足元から社会を変える(政治・社会革命) | Comments(0)