第13回くらしフェスタ立川で田中優子さんの話
2015年 03月 09日

田中さんの話はもうかなりポピュラーなので紹介不要でしょうが、あえて1つだけおすすめするなら「百姓一揆」論のユニークさですね。何で起きたの?分かってない人が多いのでは。原因は実に多様だったらしいですが、江戸や都市のリサイクルシステムにからんでいたのが面白い。使い物にならなくなった着物を燃やし灰になったらそれを集めて農家に売る仕組みが出来る。農家はそれを肥料にするから価格騰貴が過ぎたり、長く続くと不満が鬱積して、やがて一揆に発展したりもした。ただし人殺しはしない。略奪もしない。実に統制が取れていて「民主主義の原点」ともいえる展開をみせていたという。彼女の『カムイ伝講義』に出ている。ぜひ読んでほしい。今の辺野古問題、原発再稼動や反貧困運動の原動力が実は日本史に連綿と実体験されてきていたのではないかとも思えてくる。
続く余震(余韻)。3つに絞ってつぶやきます。
1つめ、「あんどんで浮世絵を見た時の話」、電気の無い町や村を想像しながら聞き入る。夜に本なんて読めんじゃロー。夕飯も夕方に済ませて、1日二食だな。(彼女もそうだとおっしゃっていた)「最初にこれはとても見えません状態でしたが、目が慣れてくるとはっきりとした絵が見えてくる。広重、北斎、浮世絵は、ゾクゾクするほどすばらしい。」とのこと。2011年3月11日(あさってだな)後の「無計画・意図的停電」の夜、外に出たら月のひかりが青白くて美しかったことを思い出しました。
2つめ、排泄物や灰が商品として流通していたという事実の話。「長屋の3点セット」は、水道、後架(共同便所)、ゴミ箱、排泄物は汲み取り屋が担いでいき、船で農村に運ばれ、発酵させてから農家に買い取られて肥料になる。そういえば、1950年代はじめまでは、東京都世田谷区の岡本(イッセーの生家)にも近所に「くそだめ」があったなー。柵もなくて、落ちた子供はくそまみれ。汚い話ですが、リサイクル都市ではあったかと思う。
3つめ、「経済とは、経世済民のこと、節約でもある。経済成長しなくても持続していた社会、それが江戸」という視点は正しいと思う。「経済がどん底に落ち込んだ時にやるべきことは2つ、戦争以外だと江戸の技術開発がヒントになる。」磁器、生糸生産は、江戸で始まった。自前の技術開発を多様な分野で行ったのが江戸時代だという。
考えてみたら講演会は、立川市と実行委員会(フミンやショウダン連のほか2つの生協も係っている)主催なんですよね。日本もまだまだこれからやねと感じました。「おながさんの講演会を法政でやりたい。」とおっしゃる彼女を、ぼくは信頼しています。日本の夜明けは地域からと思います。大学は地域にあってこそ、江戸の「寺子屋」を継承できます。ばらばらのようだけどすっきり筋が通っている教育、小さなことの積み重ねで作っていきたいと感じました。「さんきゅうハウス」って、江戸の長屋みたいでもあるなー。
田中さんは東京6大学では初の女性総長、そして法政大学では始めての手前味噌総長なのです。「翁長さんの講演会を法政大学沖縄文化研究会でやりたい。」とおっしゃっていました。何とかして実現させたいものです。砂川支部長より「沖縄は琉球に返せ」と訴えます。翁長さんは1975年法政大学法学部卒業、自民党菅さんも1972年同大同学部を卒業されている。母校で討論会やろうじゃん。どうですか菅さんのらないかい?

