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どうせやるなら気持ちよく、地域家族へ


by issei_tachikawa

取り組み3つめ Hさん


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Hさん(男性、65才)はほんとうに物静かな人だった。でも不思議に胸中に秘める何かの重さを感じさせる人でもあった。
さんきゅうハウスに入居するまでは、モノレールの立川駅したで寝泊まりされていたように思う。さんきゅう食堂を利用されていても、気づかなかったくらい自己主張のわかりづらい方だった。
ある日、彼の左腕が震えているのが気になり始めた。立川ふれあいクリニックへの通院サポートが始まり、パーキンソン氏病の一種と診断された。
さんきゅうハウスに入居されてからも、きわめて品行方正、良識ある利用者として、いわば入寮者のかがみのように思われていた。酒、たばこ、ギャンブル、その他何もなし。パルパンもきちんと買ってくださっていた。
それがあるとき、実のお姉さまから電話があり、ご夫婦でさんきゅうハウスに来られて、「もう年なので心配ですから、近所で暮らしたい。」とのこと。お姉さまの御主人は70代中ごろで福祉関係のお仕事と聞いた。
さんきゅうハウス利用者のご親族から連絡が入ったのはこれで2人目、中には本人が亡くなって葬儀前に連絡が取れたのに、「もうとうのむかしに縁切ったので・・」というお返事の場合もあった。Hさんのような事例があると、嬉しい。
さて、引越し前になって、病院間の紹介状が必要になり、立川のふれあいクリニックにいったら、なんと生保利用者は「無料」で大丈夫との事、知らなかった。
そのことを本人に伝えたのだが、どうしても納得できない様子でした。「引越しの手配、行政間のやりとり仲介、そのたもろもろいろいろお世話になってるので、気持ちだけでもお支払いしたい。」とおっしゃる。こちらは敷金もお返ししなくてはならないし、引っ越し後もお金はかかるので、気を使わないようにお願いしたはずでした。
ところが、引越し前数日の日、玄関で待っていた彼から、左腕をつかまれました。え!と思った瞬間、ぼくの手のひらに1000円札が。「気持ちですから」とやさしいことば。遠慮なくいただきました。
敷金もさんきゅうハウスの運営資金の足しにといわれたそうですが、そちらは大沢さんから彼に返されました。
このやりとり、社協の女神に報告しましたところ、「こころのバランスシートってあるのでは」という説明でした。うーん、考え続けながら今日もさんきゅうハウスでした。お姉さまから年賀状をいただきましたので、お返事出しました。またいつかあえますように。

by issei_tachikawa | 2019-01-17 21:38 | さんきゅうハウス・カフェ・対抗文化活動 | Comments(0)