黒猫と順子
ある日、お向かいの鈴木さんから黒猫が門前で倒れてるよと言われたので、行ってみたら、ウチのではなくて、全身が硬直していた。
病院には連れて行かなかった。これは経済的理由あり。へたすれば数万円かかる。亡くなるかもしれん。
自宅療養の会もなく亡くなってから、何十年後の朝の会話で、
黒猫は、彼女の布団の中で亡くなったことを思い出した。
聞けば、ノミで大変だったらしい。
優しいにやー
と、ここまではおれの記憶の中の話、以下は順子から初めて聞いた事実の話し。
一晩寝かせてみたが、口中血糊で何も食べられないので、近所の病院でもお手上げだった。出会ってから2日目に旅だった。とのこと。
いずれにしても、温かい部屋からた旅に出られたことは間違いない。